4万円の高額商材「スプレッドボリンジャー」を無料で検証してみた結果
4万円払う前に、5分だけこの記事を読んでほしい
パンローリング(トレーダーズショップ)で41,800円で販売されている「スプレッドボリンジャー TradingView版」。
6ヶ月間のオンラインセミナー形式で、「2銘柄間のスプレッドをボリンジャーバンド化して取引する」という手法を学べるとのこと。
4万円...🤔
ラーメン100杯食える。Netflix3年分。あるいは、この記事を読んでタダで検証するという選択肢もある。
そもそも何がしたいの?スプレッドボリンジャーとは
発想はシンプル
「先に動いた通貨を追いかけて、出遅れた通貨でエントリーすればいいじゃん」
これだけ。本当にこれだけ。
例えば、こんな感じ:
ドル高円安トレンド中に、先行するポン円と出遅れているドル円の「ボリンジャーバンド偏差(σ)の差」が1.5以上開いた瞬間に、ドル円を順張りロング。
「相関が高いペアは最終的に同じ位置(σ)へ収束する」という性質を利用したキャッチアップ狙い
具体的なロジック
- 先行ペア(GBPJPY)のボリンジャーバンドσ値を計算
- 出遅れペア(USDJPY)のボリンジャーバンドσ値を計算
- σ差が1.5以上開いたら、出遅れペアを順張り
- 「いつか追いつくでしょ」という楽観的な期待で利益を狙う
なるほど、理屈は美しい。でも相場は理屈通りに動かないから面白いんだよね。
検証条件:ガチで調べてみた
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| 検証期間 | 2018年7月〜2025年12月(約6.5年) |
| 時間足 | 1時間足 |
| BB期間 | 20 |
| トレンド判定 | EMA50の傾き |
| 決済 | SL: 50pips / TP: 100pips / 時間決済: 24時間 |
| データソース | MT5(Exness) |
エントリー条件:
- 上昇トレンド中:σ差 ≥ 閾値 → 出遅れペアをロング
- 下降トレンド中:σ差 ≤ -閾値 → 出遅れペアをショート
検証結果:GBPJPY → USDJPY
σ閾値を変えてみた
| σ閾値 | 取引数 | 勝率 | 合計pips | PF |
|---|---|---|---|---|
| 1.0 | 434 | 39.4% | -968 💀 | 0.91 |
| 1.5 | 290 | 39.7% | -874 💀 | 0.88 |
| 2.0 | 191 | 44.0% | +372 🤏 | 1.09 |
| 2.5 | 130 | 44.6% | +173 🤏 | 1.06 |
| 3.0 | 71 | 39.4% | -266 💀 | 0.86 |
σ2.0〜2.5でなんとかプラス...だけどPF1.09って微妙すぎない? スプレッド入れたら消し飛ぶレベル。
年別で見ると闇が深い
| 年 | 取引数 | 合計pips | 勝率 | 感想 |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | 2 | +29 | 50.0% | サンプル少なすぎ |
| 2019 | 4 | +18 | 50.0% | まだ少ない |
| 2020 | 11 | +199 | 54.5% | おっ?いける? |
| 2021 | 36 | +171 | 52.8% | 順調順調 |
| 2022 | 76 | -77 | 38.2% | あれ...? |
| 2023 | 64 | -443 | 42.2% | 😱 |
| 2024 | 53 | -137 | 35.8% | 😰 |
| 2025 | 44 | -633 | 27.3% | 💀💀💀 |
2021年までは良かった。問題は「それ以降」だ。
2025年の勝率27.3%って...もはや逆張り指標として使えるレベル。
他のペアならワンチャンある?
| ペア組み合わせ | 取引数 | 勝率 | 合計pips | PF |
|---|---|---|---|---|
| AUDJPYm→USDJPYm | 390 | 45.6% | +885 😊 | 1.10 |
| GBPUSDm→EURUSDm | 216 | 46.3% | +256 | 1.07 |
| GBPJPYm→USDJPYm | 290 | 39.7% | -874 💀 | 0.88 |
| EURJPYm→USDJPYm | 280 | 39.3% | -758 💀 | 0.89 |
AUDJPYm→USDJPYmのロングだけがなんとかプラス。
でもこれ、「豪ドルが動いたらドル円買え」って言ってるだけだよね...それ4万円の価値ある?
私も作ってみた:完全無料版
実は私もこの手法を知って、TradingView用のインジケーターを作ってました。
Spread Bollinger HosonoP Version
- 2銘柄間のσ差を可視化
- オープンソースで完全無料
- インジケーター版とストラテジー版の2種類
ダウンロードはこちら:
TradingViewでの長期バックテスト(QQQ vs SPY)
2000年〜2024年の結果:
- 総損益: +26.14 USD(24年間で...😂)
- トレード総数: 249回
- 勝率: 55.82%
- プロフィットファクター: 1.05
グラフ見てください。2019年がピークで、その後は右肩下がり。
FXでもETFでも同じ傾向。これが現実。
なぜ機能しなくなったのか?
1. 各国の金融政策が大乖離
2022年以降、世界はカオスになった:
- 日銀「緩和続けるで〜」
- FRB「インフレやばい!利上げ!利上げ!」
- BOE「うちも利上げするわ」
相関が高いはずのペアが、政策の違いで別々の方向に動くようになった。
2. 「収束」が起きなくなった
「いつか追いつくでしょ」が通用しなくなった。
円安トレンドが3年以上継続する中、USDJPYとGBPJPYの乖離は「収束」ではなく「さらに拡大」。
追いつくどころか、どんどん離れていく展開。
3. ボラティリティの激変
2022年以降、相場が荒れすぎ。50pipsのストップが「秒で狩られる」相場に。
昔の設定が全く通用しない。
結論:4万円の価値はあるか?
| 評価項目 | 結果 |
|---|---|
| 商材価格 | 41,800円 |
| 2018-2021年 | なんとかワーク |
| 2022-2025年 | 完全崩壊 |
| 最適ペア | AUDJPYm→USDJPYm(ロングのみ) |
| 総合評価 | ★☆☆☆☆ |
正直な感想
- 過去にワークしていた手法を「今も使える」かのように売っている
- 2022年以降は機能しない(検証で明確に判明)
- 私が作った無料インジケーターで全く同じことができる
- PF1.05〜1.10では実運用に耐えない
教訓:商材を買う前にやること
- 自分でバックテスト(この記事みたいに)
- 直近のデータで確認(過去だけじゃなく)
- 無料で代替できないか調査
- 年別成績を確認(全期間通算は罠)
高額商材の多くは、**「昔ワークしていた手法を今でも使えると錯覚させて売る」**ビジネスモデル。
でも相場は変わる。2021年までの手法が、2025年に通用する保証はどこにもない。
参考リンク
- パンローリング商材ページ - 41,800円
- 無料インジケーター版 - 0円
- 無料ストラテジー版 - 0円
この記事が4万円の節約になれば幸いです。
そのお金でラーメン食べよう。🍜
🎁おすすめツール・サービス
※上記リンクにはプロモーション(広告)が含まれています
量子相場謀略|ホソノP
ブログでは書けない本音のトレード戦略とEA開発の裏側を公開。 データに基づいた検証で、再現性のある手法だけをお届けします。