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PF2.0とPF1.3を合体させるべき?5000回シミュレーションで検証した結果がヤバかった

公開日: 2026/1/2

この記事の結論

PF2.0の戦略があるなら、そっちに全力投球が正解。

ポートフォリオ運用は「安心感」を買う代わりに「爆発力」を犠牲にする行為。 具体的にどのくらい犠牲になるか?62倍 → 5倍に激減します。

「えっ、そんなに違うの?」と思ったそこのあなた、一緒に見ていきましょう。


そもそもプロフィットファクター(PF)って何?

PF(プロフィットファクター)は、総利益 ÷ 総損失で計算される指標です。

Code
PF = 総利益 ÷ 総損失
PF値意味
PF < 1.0トータルで損失(ダメなやつ)
PF = 1.0トントン(やる意味なし)
PF = 1.3まあまあ優秀
PF = 2.0かなり優秀
PF > 3.0疑え(オーバーフィッティングの可能性大)

よくある議論が「PF2.0の戦略とPF1.3の戦略、どっちも持ってるんだけど両方使うべき?」というもの。

直感的には「分散は正義!両方使えばリスクヘッジになる!」と思いますよね?

検証してみましょう。


シミュレーション条件

今回のシミュレーション設定はこちら:

項目設定値
初期資金100万円
1トレードのリスク2%(2万円)
トレード回数500回(約2年分)
シミュレーション回数5,000回
リスクリワード比1:1.5

リスクリワード比1:1.5の場合の勝率

  • PF2.0 → 勝率57.1%
  • PF1.3 → 勝率46.4%

この条件で、以下3パターンを比較します:

  1. PF2.0単独:100万円全額でPF2.0の戦略だけ運用
  2. PF1.3単独:100万円全額でPF1.3の戦略だけ運用
  3. ポートフォリオ:50万円ずつ2つの戦略に分散

衝撃の結果

PF2.0 vs PF1.3 ポートフォリオ比較

500トレード後の資金(中央値)

戦略最終資金倍率
PF2.0単独6,220万円62倍
PF1.3単独423万円4.2倍
ポートフォリオ508万円5倍

待って待って待って。

PF2.0単独だと100万円が6,220万円になるのに、ポートフォリオだと508万円?

差額5,712万円。

これ、ポートフォリオにしたことで「安心」を買った代償です。


なぜこんなに差がつくのか

複利の魔法(と呪い)

複利運用では、わずかな勝率・期待値の差が指数関数的に拡大します。

PF2.0の戦略は1トレードの期待値が高いので、複利で雪だるま式に増えていく。 PF1.3の戦略も悪くないけど、成長速度が遅い。

そしてポートフォリオにすると…

  1. PF2.0への投資額が半分になる → 複利効果が弱まる
  2. PF1.3の足を引っ張られる → 全体の成長が鈍化

結果的に「中途半端」な運用になってしまうわけです。

結論グラフ


リスクリワード比を変えてみた

「いやいや、RR比が違えば結果も変わるでしょ?」

確かに。なので3パターン試しました。

リスクリワード比ごとの比較

RR 1:1.0(勝った時と負けた時が同額)

戦略最終資金
PF2.0単独2,504万円
PF1.3単独339万円
ポートフォリオ347万円

RR 1:1.5

戦略最終資金
PF2.0単独6,220万円
PF1.3単独423万円
ポートフォリオ508万円

RR 1:2.0(利益が損失の2倍)

戦略最終資金
PF2.0単独1億1,610万円
PF1.3単独498万円
ポートフォリオ663万円

どのRR比でもPF2.0単独が圧勝。

RR1:2.0に至っては、100万円が1億円超え。ポートフォリオだと663万円止まり。 差額9,947万円…約1億円の差…


でもPF2.0の戦略が崩壊したら?

ここで賢明な読者は思うでしょう。

「いやでも、PF2.0の戦略が突然機能しなくなったらどうすんの?」

それな。

実はこれがポートフォリオ運用の唯一にして最大のメリットです。

ポートフォリオのメリット

  • PF2.0の戦略が崩壊しても、PF1.3の資金は無事
  • 相場環境の変化に対する保険になる
  • メンタル的な安心感

ポートフォリオのデメリット

  • 爆発力が激減(62倍 → 5倍)
  • 資金効率が悪い
  • 複利効果を最大限活かせない

じゃあ結局どうすればいいの?

PF2.0の戦略に自信がある場合

→ 単独運用を推奨

複利効果を最大限活かして、資金を増やしましょう。 ただし、戦略が機能しなくなる兆候(ドローダウンの異常増加など)には注意。

PF2.0の戦略に不安がある場合

→ ポートフォリオも選択肢

「この戦略、カーブフィッティングじゃないか不安…」という場合は、資金の一部をPF1.3の戦略に回すのも合理的。

ただし、「安心を買う代償として、期待リターンが大幅に下がる」ことを理解した上で。

PF1.3の戦略しかない場合

→ それでも複利で回せば十分利益は出る

100万円 → 423万円(4.2倍)は、銀行預金より遥かにマシ。 PF1.3でもリスク管理しながら長期運用すれば、着実に資産は増えます。


追加検証:PF1.3でリスクを上げたらPF2.0に追いつける?

「PF1.3の戦略でも、リスクを上げればPF2.0に追いつけるのでは?」

検証しました。

リスク/トレード最終資金(PF1.3)破産率
2%(標準)423万円0%
3%776万円0%
4%1,454万円0%
5%2,073万円0%

リスク5%まで上げても2,073万円。PF2.0の6,220万円には遠く及ばず。

しかもリスクを上げると破産率も上昇するので、実際にはもっと危険。

結論:PF1.3でリスクを上げてもPF2.0には追いつけない。


まとめ

状況推奨
PF2.0の戦略に自信ありPF2.0単独運用
PF2.0に不安ありポートフォリオ(保険として)
PF1.3しかないPF1.3で着実に複利運用

覚えておいてほしい数字

  • PF2.0単独:100万円 → 6,220万円(62倍)
  • ポートフォリオ:100万円 → 508万円(5倍)
  • 差額:5,712万円

ポートフォリオは「安心」を買う行為。 その安心に5,712万円の価値があるかどうかは、あなた次第です。


【追加分析】PF × リスク% のドローダウン・ヒートマップ

「複利で増えるのはわかった。でもドローダウン(DD)はどうなの?」

良い質問です。リターンとDDのトレードオフを可視化しました。

4つのヒートマップ

DDヒートマップ

読み方:

  • 縦軸:プロフィットファクター(PF)
  • 横軸:1トレードのリスク%
  • 左上:最大DD中央値(低いほど安全)
  • 右上:最終資金倍率(高いほど儲かる)
  • 左下:破産率(低いほど安全)
  • 右下:最大DD 95%ile(運が悪い時のDD)

衝撃の数字

設定最大DD中央値最終資金倍率
PF2.0, リスク2%15%62倍
PF1.3, リスク2%26%4.2倍
PF1.3, リスク5%57%21倍
PF2.0, リスク5%34%16,431倍

PF2.0なら同じDDでもリターンが桁違いに大きい。

PF1.3でリスク5%に上げてDD57%を許容しても21倍なのに、PF2.0ならリスク2%でDD15%に抑えながら62倍。

これが「PFの差」の残酷さです。


DD vs リターンの関係図

DD vs リターン

バブルの大きさ=リスク%。色はPFを表します。

注目ポイント:

  • PF2.0以上(青系)は、低DDで高リターンの「効率ゾーン」にいる
  • PF1.3以下(赤系)は、リスクを上げてもリターンが伸びない
  • オレンジの縦線(DD30%):プロップファームの基準ライン

プロップファームでDD10%制限を守るなら、PF2.0でもリスク1%が限界。 PF1.3だとリスク1%でもDD14%なので、ほぼ無理ゲー。


取引回数が増えるとDDはどうなる?

取引回数別DD

残酷な現実:取引回数が増えるほどDDは上がる。

取引回数PF2.0のDDPF1.3のDD
100回11%16%
500回15%27%
1000回17%31%

長期運用では、どんな優秀な戦略でも大きなDDに遭遇する。 これは避けられない。

ただし、PF2.0なら1000トレードでDD17%で3,682倍。 PF1.3だとDD31%で18倍。

同じ「ドローダウン経験」なら、PF2.0の方が圧倒的に報われる。


DD分析からの推奨設定

運用目的推奨リスク%許容DD
プロップファーム1〜2%10%以下
安定重視の自己資金2〜3%20%以下
攻め気味の自己資金3〜5%30%以下

PF1.3の場合

  • リスク2%でDD26%、4.2倍
  • プロップファームには向かない(DD制限に引っかかる)
  • 自己資金で長期運用が現実的

PF2.0の場合

  • リスク2%でDD15%、62倍
  • プロップファームでもギリギリ運用可能
  • 自己資金ならリスク3%で432倍も狙える

余談:現実世界での注意点

シミュレーションは理想的な条件での話。現実には:

  1. スプレッド・手数料でPFが下がる
  2. スリッページで期待通りに約定しない
  3. 相場環境の変化で戦略が機能しなくなる
  4. メンタルでルール通りに取引できない

PF2.0の戦略があっても、実運用ではPF1.5くらいに落ち着くことが多いです。

それでも、複利の力を理解して資金管理すれば、長期的には資産を増やせます。

焦らず、着実に。


検証データ

本記事のシミュレーションは、Pythonで5,000回のモンテカルロシミュレーションを実行して算出しています。

シミュレーション条件:

  • 初期資金:100万円
  • リスク/トレード:2%
  • トレード数:500回
  • RR比:1:1.5

結果はすべて中央値(メディアン)で表示しています。

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