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ドル円タートルズ徹底検証【System1 vs System2】3つの時間足で勝者を決める

公開日: 2025/12/26

🐢 前回の記事への疑問

前回の記事で、YouTubeで紹介されていた**55日ブレイクアウト(System2)**を検証した。

結果は「市場による」というものだった。FXでは微妙、株や商品では機能する、と。

しかし、ドル円に絞って深掘りしていないことに気づいた。

そこで今回は:

  • System 1(20-10)vs System 2(55-20)
  • 日足・4時間足・1時間足の3つの時間足

で徹底比較する。


📊 検証条件

項目設定
通貨ペアUSD/JPY
System 120期間ブレイク → 10期間決済
System 255期間ブレイク → 20期間決済
ストップロス2ATR
時間足日足、4時間足、1時間足
期間日足: 10年、4H/1H: 約2年

🏆 結論を先に言う

System 1の圧勝。

時間足System 1System 2勝者
日足+29.4%+22.3%System 1
4時間足+5.5%-5.3%System 1
1時間足+29.0%+1.1%System 1

3戦3勝でSystem 1の完勝。

あれ?YouTubeで推されていたSystem 2は...?


📈 詳細な検証結果

システム比較

日足の結果

指標System 1 (20-10)System 2 (55-20)
トレード数106回44回
勝率37.7%40.9%
PF1.391.69
累積リターン+29.4%+22.3%
最大DD-15.8%-7.2%
Long損益+20.4%+18.6%
Short損益+9.0%+3.7%

分析:

  • System 2は勝率とPFで優位だが、トレード回数が少なすぎる
  • System 1は回数で稼ぐタイプ
  • 最大DDはSystem 2の方が小さい(安定性は高い)

4時間足の結果

指標System 1System 2
トレード数134回75回
勝率35.8%28.0%
PF1.140.83
累積リターン+5.5%-5.3%
最大DD-10.1%-12.1%

分析:

  • 4時間足はどちらも微妙
  • System 2はマイナスに転落
  • 中途半端な時間足はFXに向かない?

1時間足の結果

指標System 1System 2
トレード数787回390回
勝率37.0%29.5%
PF1.241.01
累積リターン+29.0%+1.1%
最大DD-8.1%-13.6%

分析:

  • 1時間足System 1は日足と同等のリターンを叩き出す
  • System 2はほぼトントン
  • 短期足はSystem 1(20-10)との相性が良い

😱 Long vs Short問題

驚くべき発見があった。

方向System 1 日足System 2 日足
Long+20.4%+18.6%
Short+9.0%+3.7%
Long勝率43%38%
Short勝率31%44%

Longが圧倒的に強い。

これは何を意味するか?

ドル円の長期トレンド

2015〜2025年のドル円は:

  • 2015年: 120円
  • 2020年: 103円(コロナで円高)
  • 2022年: 150円(利上げで円安)
  • 2024年: 160円(さらに円安)
  • 2025年: 155円前後

長期で見れば円安トレンド。

つまり、ドル円はLongが有利な相場だったということ。


📅 年別パフォーマンス

年別分析

System 1(20-10)日足

年リターン
2016+3.7%
2017-1.3%
2018+1.9%
2019+1.4%
2020-11.6%
2021+0.5%
2022+12.0%
2023+9.2%
2024+16.4%
2025-3.5%

特徴:

  • 2020年のコロナショックで大負け
  • 2022年以降の円安トレンドで大勝ち
  • 2024年は最高の年(+16.4%)

System 2(55-20)日足

年リターン
2016-7.2%
2017+4.3%
2018+0.6%
2019+0.9%
2020-4.2%
2021+4.6%
2022+15.1%
2023+5.2%
2024+7.2%
2025-4.1%

特徴:

  • 2020年のダメージはSystem 1より軽い
  • しかし、勝っている年のリターンも小さい
  • 安定しているが爆発力に欠ける

🤔 なぜSystem 2は負けたのか

YouTubeで推されていたSystem 2(55-20)がドル円で負けた理由を考察する。

1. トレード回数の問題

  • System 1: 年間約10回トレード
  • System 2: 年間約4回トレード

トレード回数が少なすぎると、統計的な優位性が発揮されにくい。

2. エントリーの遅さ

55日ブレイクアウトは、トレンドの初動を逃す。

2022年のドル円円安トレンドでは:

  • 3月にトレンド開始
  • System 1は4月にエントリー
  • System 2は5月にエントリー

1ヶ月の遅れは、ドル円では5円以上の差になることも。

3. ドル円の特性

ドル円は:

  • 比較的ボラティリティが低い
  • トレンドが出ると長続きする
  • しかし、55日待つほどの大トレンドは稀

System 2は「超大型トレンド」向けだが、ドル円ではそこまでのトレンドが少ない。


📊 時間足別の考察

日足が最強の理由

  • ノイズが少ない
  • トレンドが明確
  • スプレッドコストの影響が小さい

4時間足が微妙な理由

  • 日足ほどトレンドが明確でない
  • 1時間足ほどトレード機会が多くない
  • 中途半端なポジション

1時間足が意外と健闘した理由

  • トレード回数が多い(787回)
  • 小さな勝ちを積み重ねる
  • ただし、System 2は機能しない(55時間=2日以上待つのはFXでは長すぎ)

🎯 ドル円でタートルズを使うなら

推奨設定

項目推奨値
システムSystem 1(20-10)
時間足日足 or 1時間足
方向Longのみ or 両方向
ストップロス2ATR

具体的な運用

  1. 日足チャートで55日ブレイクアウトを待つ必要はない
  2. 20日ブレイクアウトで十分
  3. Longの方が勝率が高いので、ショートは控えめに
  4. 2022年のような円安トレンドでは爆発的に稼げる

😅 YouTubeの55日システムへの反論

「55日ブレイクアウトが最強!」

これは市場と通貨ペアによる。

  • S&P500やゴールド: System 2も機能する
  • ドル円: System 1の方が良い
  • ユーロドル: どちらも微妙

万能な設定は存在しない。


🔚 まとめ

ドル円タートルズの真実

  1. System 1(20-10)がSystem 2(55-20)に完勝
  2. 日足と1時間足が有効、4時間足は微妙
  3. Longの方がShortより圧倒的に有利
  4. 円安トレンドの年(2022-2024)で大きく稼げる

注意点

  • 2020年のようなレンジ相場では負ける
  • トレンドが出ない年は我慢が必要
  • 円高トレンドが来たらShort比率を上げる判断も必要

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この記事は2025年12月のデータに基づいています。投資は自己責任でお願いします。

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