Web Lukes
📄

🎲 月末の引けは「どっちに動くか」読めなかった。でも20pipsの損切りが刈られる確率は普段の4.2倍。ユーロドル・ドル円・ナスダック・ダウ60か月で確かめた

公開日: 2026/10/28更新日: 2026/10/28

🧭 この記事は「需要」シリーズの1本です。5本の結論はまとめ記事で読めます。

🤔 動く時刻がわかったなら、向きもわかるはず…?

前回の記事で、月末のロンドン16時とNY引けは、普段の1.4〜1.8倍動く ことがわかりました。年金や投資信託が、月末にまとめて資産の配分を戻すからです。

それなら向きもわかるはずですよね。

  • 株が上がった月 → 株の割合が増えすぎる → 月末の引けで株を売る → 下がる
  • 米国株が上がった月 → 海外の投資家はドル建ての資産が増えすぎる → ロンドン16時にドルを売る → ドル安

「これで月末は勝てる!」と、私もワクワクしながら数えました😤

🧪 確かめ方

  • データ:Exnessの5分足、2021年7月〜2026年7月の60か月
  • その月の上げ下げ:前月末の引けから、月末の日の途中まで
    • 株の引けを見るとき:NY 15:00 まで
    • ロンドン16時を見るとき:NY 10:00 まで(ロンドン16時=NY 11時より前。先の値段を使わない ため)
  • 引けの向き:株は NY 15:30→16:00、為替はロンドン 15:30→16:00
  • 比べる相手:月末の1つ前の営業日。同じ計算をして、月末だけ違いが出るかを見る

📊 結果:向きはコイン投げだった

その月と 逆向き に引けが動いた割合です(予想どおりなら50%より大きくなる)。

引けの向き月末月末の1つ前の日
ナスダック(NY 15:30〜16:00)42%(60回中25回)53%
ダウ(同上)50%(60回中30回)43%
ドル円のドル(ロンドン 15:30〜16:00)42%(60回中25回)53%
ユーロドルのドル(同上)45%(60回中27回)40%

どれも五分五分の範囲 でした。ナスダックとドル円は、むしろ予想と逆で「同じ向き」が多いくらいです(ただし偶然の範囲)。

「大きく上げた・下げた月なら出るのでは?」と思って、上げ下げが大きかった上位3分の1(ナスダックは月に5.7%以上、ダウは4.3%以上)に絞りました。

逆向きに動いた回数
ナスダック20回中10回
ダウ20回中11回

それでも五分五分。向きは読めません 😭

🤷 なぜ読めないのか

ここからは推測です。

  • 配分を戻す人は、株だけでなく債券や他の通貨も同時に動かす。株と債券が両方上がった月 は、株を売る理由が弱い
  • 「月末は株が売られる」と知っている人が 前もって売っておく。すると引けの時点では、もう偏りが残っていない
  • 年金の調整は月末ではなく、四半期末や、配分が決めた幅を超えた日にだけ行うところも多い

前回のSQと同じで、需要が来る時刻がわかっても、買いと売りのどちらに偏るかまでは決まっていない ということです。

💥 でも「大きさ」は読める:損切りが刈られる確率

向きが読めないのに、大きく動くことだけはわかっている。これがいちばん危ないパターンです。

15:30の値段から、片側に一定の距離で損切りを置いていたら、16:00までに刈られた割合 を数えました(買いの損切りと売りの損切りの平均)。

損切りの距離月末普段の日倍率
ユーロドル10pips51%31%1.6倍
ユーロドル20pips31%7%4.2倍
ドル円10pips61%41%1.5倍
ドル円20pips30%15%2.0倍
ナスダック50pt35%20%1.7倍
ナスダック100pt12%5%2.6倍
ダウ100pt25%15%1.8倍
ダウ200pt8%2%3.7倍

普段なら「まず届かない」距離の損切りほど、月末に刈られる倍率が大きい。 ユーロドルの20pipsは、普段は14回に1回しか届かないのに、月末は3回に1回届きます。

30分の値幅でも見ておきます(15:30〜16:00)。

月末の中央値普段の中央値月末の上位10%普段の上位10%
ドル円32.0pips19.1pips55.1pips35.4pips
ユーロドル25.0pips14.8pips40.0pips26.8pips
ナスダック87.1pt55.2pt143.8pt119.7pt
ダウ139.7pt92.9pt242.2pt185.2pt

月末は60回しかないので、細かい数字はぶれます。でも、全部の銘柄・全部の距離で月末のほうが高い、という向きはそろっています。

🛡️ じゃあどうするか

向きが読めない大きな動きに対しては、こうするしかありません。

  1. 月末の15:30〜16:00(ロンドン・NY)は、狭い損切りのまま持ち越さない
  2. 持つなら、損切りを普段の30分の値幅(上の表)より広くするか、ロットを下げる
  3. 「月末は株売り」「月末はドル売り」のような 向きの決め打ちはしない

儲かる話ではありませんが、知らずに毎月損切りを刈られている のを止められるだけで、成績は変わります。

🎉 まとめ:需要は「いつ」と「どれだけ」までは読める

  • 月末の引けの向きは、60か月で 五分五分。大きく動いた月に絞っても同じ
  • 動く大きさは読める。普段は届かない距離の損切りが、月末は 2〜4倍 刈られる
  • 需要の時刻表は、攻めの武器というより、守りの地図 として使うのが正解

「月末の夜、気づいたら損切りにかかっていた」。その経験、私だけじゃないはずです。 来月の月末は、時計を見てから注文を置いてみてください。それだけで、刈られる回数はきっと減ります💪

🎁おすすめツール・サービス

FX自動売買VPSなら50%OFF

キャンペーンで月1,790円〜。MT4/MT5プリインストール済み、自動復旧機能付き。14日間無料お試し。

シンクラウドデスクトップ for FX
ゴトー日EAを探しているならソースコード付

4年で資金4.7倍のバックテスト実績。ソースコード付きで自由にカスタマイズ可能。

ゴトー日EA Ultimate版(3,980円)

※上記リンクにはプロモーション(広告)が含まれています

🔮
MEMBERSHIP

量子相場謀略|ホソノP

ブログでは書けない本音のトレード戦略とEA開発の裏側を公開。 データに基づいた検証で、再現性のある手法だけをお届けします。

✓EAソースコード公開
✓バックテスト生データ共有
✓リアルタイム相場分析
✓メンバー限定記事
メンバーシップに参加する※ noteアカウントで簡単登録

📚あわせて読みたい

📄

⏰「買わなきゃいけない人」の時刻表。月末のロンドン16時はドル円が普段の1.77倍、NY引けはナスダック1.49倍動いた。でもSQは何も起きなかった

値段を動かすのは、値段に関係なく必ず売買する人=避けられない需要。ゴトー日の東京仲値、月末のロンドン16時フィックス、月末のNY引け、SQの4つを、2021年7月〜2026年7月の5分足で実測しました。月末のロンドン16時はユーロドル1.54倍・ドル円1.77倍、月末のNY引けはナスダック1.49倍・ダウ1.40倍で毎年再現。同じ日の14時は普段どおりでした。一方SQは、引けでも寄り付きでも差が出ませんでした。

FX検証2026/10/28
📄

🎯 チャートの線に力はなかった。適当な値段は抜けても五分五分、効くのは「損切りがたまる値段」だけ。ドル円・ユーロドル2万回超で確かめた

節目を抜けたあと、さらに10pips伸びるか、10pips戻るか。ドル円(1分足 2022〜2026年)とユーロドル(5分足 2021〜2026年)で数えると、切りのいい数字(150.00 / 1.1000)は56.5%・56.8%で伸び、誰も見ていない半端な値段は51.1%・49.6%でほぼ五分五分でした。値段を動かしたのは線ではなく、そこにたまった損切り注文という需要です。

FX検証2026/10/28
📄

😴 需要がない時間は、同じスプレッドで動きだけが消える。米国の祝日のドル円は値幅0.40倍、朝6時の参加費は23時の約11倍。5年分の5分足で確かめた

取引が少ない時間ほど値段は動かない。2021年7月〜2026年7月のドル円・ユーロドルで時間帯ごとに測ると、取引の活発さと値幅の順位はほぼ完全に一致(ドル円0.94、ユーロドル1.00)。一方スプレッドはほとんどの時間で一定のままなので、需要のない時間は値幅に対するコストが跳ね上がります。米国の祝日のNY午前はドル円の値幅が0.40倍、日本時間朝6時はスプレッドが1時間の値幅の37%に達しました。

FX検証2026/10/28
📄

😵『いつもの時間に動かない…』その原因、欧州だけ冬時間になった「ずれ週」です|ドル円・ユーロドル・ゴールドの1時間足2年分で検証

欧州は10/25、米国は11/1に冬時間へ。そのあいだの1週間(春は3週間)は、欧州時間の値動きだけが1時間後ろにずれ、米指標は夏のまま21時台に来ます。ドル円・ユーロドル・ポンドドル・ゴールドの1時間足(2024-01〜2026-10)で時間帯別の値幅を測り、日本時間とMT5サーバー時間で何がずれるかを表にしました。

FX検証2026/10/27
📄

🧭 チャートより先に「需要」を見る。5つの実測でわかった、値段が動く時・動かない時のすべて

値段を動かすのはチャートの形ではなく、それを買う(売る)人=需要。ドル円・ユーロドル・ナスダック・ダウの5年分のデータで確かめた5つの結論を1本にまとめました。適当な値段の節目は五分五分、月末のロンドン16時はドル円1.77倍、向きは読めないが損切りは最大4.2倍刈られる、需要のない朝6時は参加費が23時の約11倍。

トレード・投資2026/10/28
📄

🏦 FOMCと日銀が同じ週!ドル円は何時に動く?過去44回の1時間足で「発表の1時間は普段の5.7倍」「日銀は12時台と会見の15〜16時台」を確かめた

2026年10月最終週はFOMC(10/28)と日銀会合(10/30)が続けてやってきます。2024年1月〜2026年9月のFOMC 22回・日銀 22回で、ドル円の1時間足の値幅を時間帯別に測定。FOMCは日本時間の朝3時台(冬は4時台)が中央値85pips=普段の5.7倍、発表6時間後の方向は22回中14回が上げでほぼ五分。日銀は12時台が普段の3.75倍、会見の15〜16時台も2倍超でした。

FX検証2026/10/27