😴 需要がない時間は、同じスプレッドで動きだけが消える。米国の祝日のドル円は値幅0.40倍、朝6時の参加費は23時の約11倍。5年分の5分足で確かめた
🧭 この記事は「需要」シリーズの1本です。5本の結論はまとめ記事で読めます。
😩 「なんでこんなに動かへんの!?」
エントリーしたのに、値段がピクリとも動かない。気づけばスプレッドの分だけマイナス。 カレンダーを見たら、その日は米国の祝日だった…。
需要シリーズではずっと「需要があれば動く」を見てきました。今回はその裏側、需要がないと何が起きるか です。
お弁当屋さんで言えば、15時のお店です。お客さんがいないから値段は動かない。でも店は開いているので、光熱費(=スプレッド)はかかり続ける。
🧪 確かめ方
- データ:Exnessのスタンダード口座(銘柄名の末尾が m)の5分足、2021年7月〜2026年7月
- 測るもの
- ティック数:値段が更新された回数。取引の活発さ=需要の目安
- 値幅:高値−安値
- スプレッド:足ごとに記録されたスプレッド
- 時刻はすべて 日本時間
📊 結果1:取引の活発さと値幅は、ほぼ完全に連動する
時間帯(24時間)ごとに、活発さと値幅の順位がどれだけ一致するかを測りました(1.00で完全一致)。
| 活発さと値幅の一致度 | |
|---|---|
| ドル円 | 0.94 |
| ユーロドル | 1.00 |
人が多い時間ほど動き、少ない時間ほど動かない。 当たり前のようで、ここまできれいにそろうとは思っていませんでした。
📊 結果2:でもスプレッドは、ほとんど変わらない
ところがスプレッドは、ほとんどの時間で同じでした。
| 日本時間 | ドル円 1時間の値幅 | ドル円 スプレッド | ユーロドル 1時間の値幅 | ユーロドル スプレッド |
|---|---|---|---|---|
| 0時 | 23.0pips | 1.0 | 18.2pips | 0.8 |
| 4時 | 12.3pips | 1.0 | 9.1pips | 0.8 |
| 6時 | 11.5pips | 4.3 | 5.4pips | 2.6 |
| 7時 | 13.4pips | 4.3 | 5.7pips | 1.6 |
| 9時 | 25.7pips | 1.1 | 9.4pips | 0.8 |
| 13時 | 14.6pips | 1.0 | 6.6pips | 0.8 |
| 17時 | 21.6pips | 1.0 | 16.3pips | 0.8 |
| 23時 | 28.2pips | 1.0 | 21.2pips | 0.8 |
(1時間の値幅とスプレッドは、それぞれの時間帯の中央値。単位はpips)
スプレッドが広がるのは、取引がほぼ止まる日本時間6〜7時(NYの引け前後)だけ。それ以外は、値幅が半分になってもスプレッドは同じです。
ブローカーがスプレッドの下限を決めているので、多少人が減ったくらいでは、スプレッドに出てこない んです。
💸 結果3:だから「参加費」が跳ね上がる
スプレッドが同じで値幅だけ減ると、動きに対して払うコストの割合 が上がります。これを「参加費」と呼んでいます。
参加費 = スプレッド ÷ 1時間の値幅
| 日本時間 | ドル円の参加費 | ユーロドルの参加費 |
|---|---|---|
| 23時(一番安い) | 3.5% | 3.8% |
| 9時 | 4.2% | 8.5% |
| 13時 | 6.8% | 12.1% |
| 5時 | 9.6% | 11.4% |
| 6時(一番高い) | 37.4% | 47.9% |
ドル円の6時は23時の 約11倍、ユーロドルは 約13倍 です。
6時に入ると、1時間でふつうに動く幅の3分の1以上を、入った瞬間に払っていることになります😱
ユーロドルの13時(欧州が昼休み前、東京は午後)も12.1%で、23時の3倍以上。ユーロドルを東京時間に触るのは、それだけで不利 です。
🗓️ 結果4:祝日は「人だけ」いなくなる
需要が抜ける日も見ました。同じ時間帯で、祝日とふつうの平日を比べています(5分足の中央値)。
| 祝日 | 時間帯 | 活発さ | 値幅 | スプレッド |
|---|---|---|---|---|
| 米国の祝日(ドル円) | NY 9〜12時 | 0.35倍 | 0.40倍 | 同じ |
| 米国の祝日(ユーロドル) | NY 9〜12時 | 0.41倍 | 0.52倍 | 同じ |
| 英国の祝日(ユーロドル) | ロンドン 8〜12時 | 0.53倍 | 0.78倍 | 同じ |
| 日本の祝日(ドル円) | 東京 9〜15時 | 0.73倍 | 0.82倍 | 同じ |
| 年末年始(ドル円) | ロンドン 8〜17時 | 0.72倍 | 0.76倍 | 0.90倍 |
米国の祝日のNY午前は、ドル円の値幅が普段の4割。 スプレッドは同じなので、5分足で見た参加費は 1.0÷2.9=34% で、普段(1.0÷7.2=14%)の 約2.5倍 です。
ドル円でも、日本の祝日より米国の祝日のほうがずっと静かになります。ドル円を動かしている需要の多くは、米国側にある ということです。
⚠️ 注意
- スプレッドは口座の種類で変わります。手数料が別にかかる口座(Raw・ゼロ口座など)では数字が違います
- 時間帯は日本時間で固定しているので、米国の夏時間・冬時間で1時間ずれる時間帯が混ざっています
- ティック数は、ブローカーの値段が更新された回数で、実際の取引量そのものではありません
🎉 まとめ:人がいない時間に、店を開けない
- 取引の活発さと値動きは、ほぼ完全に連動する(一致度0.94〜1.00)
- スプレッドは、人が減ってもほとんど変わらない。だから 需要のない時間は、同じコストで動きだけが消える
- ドル円の参加費は23時の3.5%に対して朝6時は37%。米国の祝日のNY午前は普段の2.5倍
需要がなければ値段は動かず、流動性も落ちる。でもその「落ち方」は、スプレッドを見ているだけでは気づけません。気づけるのは、値幅とスプレッドを並べたときだけ です。
エントリーする前に、「今この時間、誰か取引しに来ているかな?」と一度だけ考えてみてください。お客さんのいない時間にお店を開けない。それだけで、払わなくていいコストが消えます💪
🎁おすすめツール・サービス
※上記リンクにはプロモーション(広告)が含まれています
量子相場謀略|ホソノP
ブログでは書けない本音のトレード戦略とEA開発の裏側を公開。 データに基づいた検証で、再現性のある手法だけをお届けします。