Web Lukes
📄

😴 需要がない時間は、同じスプレッドで動きだけが消える。米国の祝日のドル円は値幅0.40倍、朝6時の参加費は23時の約11倍。5年分の5分足で確かめた

公開日: 2026/10/28更新日: 2026/10/28

🧭 この記事は「需要」シリーズの1本です。5本の結論はまとめ記事で読めます。

😩 「なんでこんなに動かへんの!?」

エントリーしたのに、値段がピクリとも動かない。気づけばスプレッドの分だけマイナス。 カレンダーを見たら、その日は米国の祝日だった…。

需要シリーズではずっと「需要があれば動く」を見てきました。今回はその裏側、需要がないと何が起きるか です。

お弁当屋さんで言えば、15時のお店です。お客さんがいないから値段は動かない。でも店は開いているので、光熱費(=スプレッド)はかかり続ける。

🧪 確かめ方

  • データ:Exnessのスタンダード口座(銘柄名の末尾が m)の5分足、2021年7月〜2026年7月
  • 測るもの
    • ティック数:値段が更新された回数。取引の活発さ=需要の目安
    • 値幅:高値−安値
    • スプレッド:足ごとに記録されたスプレッド
  • 時刻はすべて 日本時間

📊 結果1:取引の活発さと値幅は、ほぼ完全に連動する

時間帯(24時間)ごとに、活発さと値幅の順位がどれだけ一致するかを測りました(1.00で完全一致)。

活発さと値幅の一致度
ドル円0.94
ユーロドル1.00

人が多い時間ほど動き、少ない時間ほど動かない。 当たり前のようで、ここまできれいにそろうとは思っていませんでした。

📊 結果2:でもスプレッドは、ほとんど変わらない

ところがスプレッドは、ほとんどの時間で同じでした。

日本時間ドル円 1時間の値幅ドル円 スプレッドユーロドル 1時間の値幅ユーロドル スプレッド
0時23.0pips1.018.2pips0.8
4時12.3pips1.09.1pips0.8
6時11.5pips4.35.4pips2.6
7時13.4pips4.35.7pips1.6
9時25.7pips1.19.4pips0.8
13時14.6pips1.06.6pips0.8
17時21.6pips1.016.3pips0.8
23時28.2pips1.021.2pips0.8

(1時間の値幅とスプレッドは、それぞれの時間帯の中央値。単位はpips)

スプレッドが広がるのは、取引がほぼ止まる日本時間6〜7時(NYの引け前後)だけ。それ以外は、値幅が半分になってもスプレッドは同じです。

ブローカーがスプレッドの下限を決めているので、多少人が減ったくらいでは、スプレッドに出てこない んです。

💸 結果3:だから「参加費」が跳ね上がる

スプレッドが同じで値幅だけ減ると、動きに対して払うコストの割合 が上がります。これを「参加費」と呼んでいます。

参加費 = スプレッド ÷ 1時間の値幅

日本時間ドル円の参加費ユーロドルの参加費
23時(一番安い)3.5%3.8%
9時4.2%8.5%
13時6.8%12.1%
5時9.6%11.4%
6時(一番高い)37.4%47.9%

ドル円の6時は23時の 約11倍、ユーロドルは 約13倍 です。

6時に入ると、1時間でふつうに動く幅の3分の1以上を、入った瞬間に払っていることになります😱

ユーロドルの13時(欧州が昼休み前、東京は午後)も12.1%で、23時の3倍以上。ユーロドルを東京時間に触るのは、それだけで不利 です。

🗓️ 結果4:祝日は「人だけ」いなくなる

需要が抜ける日も見ました。同じ時間帯で、祝日とふつうの平日を比べています(5分足の中央値)。

祝日時間帯活発さ値幅スプレッド
米国の祝日(ドル円)NY 9〜12時0.35倍0.40倍同じ
米国の祝日(ユーロドル)NY 9〜12時0.41倍0.52倍同じ
英国の祝日(ユーロドル)ロンドン 8〜12時0.53倍0.78倍同じ
日本の祝日(ドル円)東京 9〜15時0.73倍0.82倍同じ
年末年始(ドル円)ロンドン 8〜17時0.72倍0.76倍0.90倍

米国の祝日のNY午前は、ドル円の値幅が普段の4割。 スプレッドは同じなので、5分足で見た参加費は 1.0÷2.9=34% で、普段(1.0÷7.2=14%)の 約2.5倍 です。

ドル円でも、日本の祝日より米国の祝日のほうがずっと静かになります。ドル円を動かしている需要の多くは、米国側にある ということです。

⚠️ 注意

  • スプレッドは口座の種類で変わります。手数料が別にかかる口座(Raw・ゼロ口座など)では数字が違います
  • 時間帯は日本時間で固定しているので、米国の夏時間・冬時間で1時間ずれる時間帯が混ざっています
  • ティック数は、ブローカーの値段が更新された回数で、実際の取引量そのものではありません

🎉 まとめ:人がいない時間に、店を開けない

  • 取引の活発さと値動きは、ほぼ完全に連動する(一致度0.94〜1.00)
  • スプレッドは、人が減ってもほとんど変わらない。だから 需要のない時間は、同じコストで動きだけが消える
  • ドル円の参加費は23時の3.5%に対して朝6時は37%。米国の祝日のNY午前は普段の2.5倍

需要がなければ値段は動かず、流動性も落ちる。でもその「落ち方」は、スプレッドを見ているだけでは気づけません。気づけるのは、値幅とスプレッドを並べたときだけ です。

エントリーする前に、「今この時間、誰か取引しに来ているかな?」と一度だけ考えてみてください。お客さんのいない時間にお店を開けない。それだけで、払わなくていいコストが消えます💪

🎁おすすめツール・サービス

FX自動売買VPSなら50%OFF

キャンペーンで月1,790円〜。MT4/MT5プリインストール済み、自動復旧機能付き。14日間無料お試し。

シンクラウドデスクトップ for FX
ゴトー日EAを探しているならソースコード付

4年で資金4.7倍のバックテスト実績。ソースコード付きで自由にカスタマイズ可能。

ゴトー日EA Ultimate版(3,980円)

※上記リンクにはプロモーション(広告)が含まれています

🔮
MEMBERSHIP

量子相場謀略|ホソノP

ブログでは書けない本音のトレード戦略とEA開発の裏側を公開。 データに基づいた検証で、再現性のある手法だけをお届けします。

✓EAソースコード公開
✓バックテスト生データ共有
✓リアルタイム相場分析
✓メンバー限定記事
メンバーシップに参加する※ noteアカウントで簡単登録

📚あわせて読みたい

📄

🎲 月末の引けは「どっちに動くか」読めなかった。でも20pipsの損切りが刈られる確率は普段の4.2倍。ユーロドル・ドル円・ナスダック・ダウ60か月で確かめた

株が上がった月は、月末の引けで年金などの調整売りが出て下がるはず。2021年7月〜2026年7月の60か月で確かめると、ナスダックの引け30分がその月と逆に動いたのは42%、ダウは50%で、向きは読めませんでした。ところが動く大きさは読めます。15:30から20pips先に置いた損切りは、ユーロドルで月末31%・普段7%と4.2倍の確率で刈られていました。

FX検証2026/10/28
📄

🎯 チャートの線に力はなかった。適当な値段は抜けても五分五分、効くのは「損切りがたまる値段」だけ。ドル円・ユーロドル2万回超で確かめた

節目を抜けたあと、さらに10pips伸びるか、10pips戻るか。ドル円(1分足 2022〜2026年)とユーロドル(5分足 2021〜2026年)で数えると、切りのいい数字(150.00 / 1.1000)は56.5%・56.8%で伸び、誰も見ていない半端な値段は51.1%・49.6%でほぼ五分五分でした。値段を動かしたのは線ではなく、そこにたまった損切り注文という需要です。

FX検証2026/10/28
📄

😵『いつもの時間に動かない…』その原因、欧州だけ冬時間になった「ずれ週」です|ドル円・ユーロドル・ゴールドの1時間足2年分で検証

欧州は10/25、米国は11/1に冬時間へ。そのあいだの1週間(春は3週間)は、欧州時間の値動きだけが1時間後ろにずれ、米指標は夏のまま21時台に来ます。ドル円・ユーロドル・ポンドドル・ゴールドの1時間足(2024-01〜2026-10)で時間帯別の値幅を測り、日本時間とMT5サーバー時間で何がずれるかを表にしました。

FX検証2026/10/27
📄

🧭 チャートより先に「需要」を見る。5つの実測でわかった、値段が動く時・動かない時のすべて

値段を動かすのはチャートの形ではなく、それを買う(売る)人=需要。ドル円・ユーロドル・ナスダック・ダウの5年分のデータで確かめた5つの結論を1本にまとめました。適当な値段の節目は五分五分、月末のロンドン16時はドル円1.77倍、向きは読めないが損切りは最大4.2倍刈られる、需要のない朝6時は参加費が23時の約11倍。

トレード・投資2026/10/28
📄

⏰「買わなきゃいけない人」の時刻表。月末のロンドン16時はドル円が普段の1.77倍、NY引けはナスダック1.49倍動いた。でもSQは何も起きなかった

値段を動かすのは、値段に関係なく必ず売買する人=避けられない需要。ゴトー日の東京仲値、月末のロンドン16時フィックス、月末のNY引け、SQの4つを、2021年7月〜2026年7月の5分足で実測しました。月末のロンドン16時はユーロドル1.54倍・ドル円1.77倍、月末のNY引けはナスダック1.49倍・ダウ1.40倍で毎年再現。同じ日の14時は普段どおりでした。一方SQは、引けでも寄り付きでも差が出ませんでした。

FX検証2026/10/28
📄

🏦 FOMCと日銀が同じ週!ドル円は何時に動く?過去44回の1時間足で「発表の1時間は普段の5.7倍」「日銀は12時台と会見の15〜16時台」を確かめた

2026年10月最終週はFOMC(10/28)と日銀会合(10/30)が続けてやってきます。2024年1月〜2026年9月のFOMC 22回・日銀 22回で、ドル円の1時間足の値幅を時間帯別に測定。FOMCは日本時間の朝3時台(冬は4時台)が中央値85pips=普段の5.7倍、発表6時間後の方向は22回中14回が上げでほぼ五分。日銀は12時台が普段の3.75倍、会見の15〜16時台も2倍超でした。

FX検証2026/10/27