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🎯 チャートの線に力はなかった。適当な値段は抜けても五分五分、効くのは「損切りがたまる値段」だけ。ドル円・ユーロドル2万回超で確かめた

公開日: 2026/10/28更新日: 2026/10/28

🧭 この記事は「需要」シリーズの1本です。5本の結論はまとめ記事で読めます。

🤔 「チャートは結果」なら、なぜ節目は効くのか

前回の記事で、「チャートは需要の結果でしかない」と書きました。

すると、こんなツッコミが来そうです。

「でも、高値を抜けたら伸びるじゃん。チャート効いてるじゃん」

私もそう思っていました😤 そこで、線そのものに力があるのか、それとも線の上にたまった注文に力があるのか を数字で確かめました。

🧪 確かめ方

考え方はシンプルです。

  • 節目を 初めて抜けた瞬間 から見る(その前4時間は節目に触れていないこと)
  • そこから さらに+10pips進む のと −10pips戻る のどちらが先に来るかを数える
  • 値動きに偏りがなければ、50% になる

比べる値段は3種類です。

種類例(ドル円)例(ユーロドル)損切りがたまりやすいか
切りのいい数字150.001.1000みんなが見ている
前日の高値・安値日によって違う日によって違うみんなが見ている
誰も見ていない値段150.13 / 150.37 / 150.63 / 150.871.1013 など同じ位置見ている人はいない

最後の「誰も見ていない値段」が比べる相手です。もし線を引くこと自体に意味があるなら、ここでも伸びるはずです。

データはExnessの ドル円1分足(2022年1月〜2026年8月) と ユーロドル5分足(2021年7月〜2026年7月)。どちらにも届かないまま翌日まで来たものは数えていません。

📊 結果:適当な値段は五分五分だった

抜けた値段ドル円ユーロドル
切りのいい数字56.5%(1,843回)56.8%(1,233回)
半分の数字(.50 / .0050)54.8%(1,939回)54.0%(1,149回)
前日の高値・安値57.6%(1,336回)51.1%(1,530回)
誰も見ていない値段51.1%(7,679回)49.6%(4,943回)

誰も見ていない値段は、抜けてもほぼコイン投げ でした。

伸びたのは、みんなが見ている値段だけ。線を引く場所が同じ「節目らしい場所」でも、人が見ていなければ何も起きません。

🍱 お弁当屋さんで言うと

「12時になったら行列ができる」のは、時計の針に力があるからではなく、12時に昼休みが始まる会社員がいるから です。 同じように、150.00を抜けて伸びるのは、150.00の少し上に 「ここを超えたら買い戻す」という損切り注文がたまっているから です。損切りは、値段に関係なく必ず執行される 避けられない需要 です。

📈 たまる時間が長いほど、少しだけ強くなる

損切りが需要なら、節目に触れない時間が長いほど注文がたまって、抜けた後に伸びやすいはずです。

節目に触れていなかった時間ドル円 切りのいい数字ユーロドル 切りのいい数字誰も見ていない値段(ドル円 / ユーロドル)
1時間55.5%56.0%51.0% / 49.6%
4時間56.5%56.8%51.1% / 49.6%
24時間57.7%57.9%52.6% / 49.5%

小さな差ですが、向きはそろっています。誰も見ていない値段(ユーロドル)は、何時間待っても50%のままでした。

📅 年ごとにも見た

ドル円の切りのいい数字:

20222023202420252026(〜8月)
59%58%57%54%51%

ユーロドルの切りのいい数字:

2021(7月〜)20222023202420252026(〜7月)
52%56%58%55%57%61%

ドル円は年々弱くなっていて、2026年はほぼ五分です。ユーロドルは毎年50%を超えています。

🤷 ユーロドルは前日の高値・安値が効かなかった

ドル円は前日の高値・安値でも57.6%でしたが、ユーロドルは51.1%で差がありませんでした。ユーロドルは世界で一番取引される通貨ペアなので、前日の値段に注文が偏らないのかもしれません。ここは推測で、確かめてはいません。

💸 正直に言うと、これで儲かるわけではない

56.5%で「+10pipsか−10pipsか」の勝負をすると、期待値は1回あたり 約+1.3pips です。

ところが、私が検証に使ったExnessの口座では、ドル円のスプレッドが中央値で 1.0pips(8割の時間が0.8〜1.1pips)あります。さらに、逆指値で飛び乗ると滑ります。コストでほぼ消えます 😭

なので、これは「必勝法」ではありません。わかったのは、もっと根っこの話です。

🎉 まとめ:線ではなく、線の上にいる人を見る

  • 誰も見ていない値段は、抜けても 五分五分。チャートに線を引くこと自体には力がない
  • 切りのいい数字や前日の高値・安値が効くのは、そこに 損切りという避けられない需要 がたまっているから
  • たまっている時間が長いほど、わずかに強くなる

チャートの節目が効くのは、チャートが需要の場所を指しているときだけ です。

だから線を引くときは、「ここに線を引ける」ではなく 「ここで買わなきゃいけない人は誰だろう?」 と考えてみてください。それだけで、引く線の数はぐっと減るはずです。

迷って線だらけになったチャートを、一度きれいにしてみましょう。見えてくるものがきっとあります💪

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