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⏰ 「純正ゴールドロールオーバーは死んだ」と言われて4年。木曜だけ測ったら勝率70%で生きてました

公開日: 2026/8/4更新日: 2026/8/4

「あれはもう終わった」と言われる手法

ゴールドのロールオーバー狙い。日をまたぐ直前に買って、またいだら売るという、たぶん誰でも一度は聞いたことのある手法です。

そして**「もう死んだ」と言われ続けている**手法でもあります。

私も正直そう思っていました。あまりに有名だし、業者もスプレッドを広げてくるだろうし。

でも測っていませんでした。思い込みで捨てていたので、ちゃんと測りました。

条件はこれです。

Code
XAUUSD
05:50 JST に買い → 08:50 JST に決済
木曜だけ

Exnessのサーバ時刻はGMT+0なので、ロールオーバー(スワップ計上)は09:00 JST。その直前の3時間だけを取る形です。

結論から書きます。生きています。

① まず曜日で切る

MT5(Exness)のXAUUSD 5分足、2022年12月〜2026年8月。バー単位の実測スプレッドを往復1回分控除した後の数字です。

曜日回数合計1回平均勝率PF最大DD
全曜日947+109,935+116.156.5%1.53−18,198
月188−8,391−44.646.8%0.90−32,678
火191+23,771+124.553.4%1.83−4,624
水190+26,535+139.755.3%1.80−8,154
木190+46,853+246.669.5%2.39−5,913
金188+21,168+112.657.4%1.72−12,769

(単位は指数ポイント。XAUUSDは100pt = $1)

**木曜が突出しています。**1回あたり+246.6ポイント、勝率69.5%、PF 2.39。

そして月曜だけがマイナス(PF 0.90)。同じ時間帯なのに、曜日で符号が変わります。

木曜が強いのは3日分のスワップが付く日だからだと言われますが、この検証はスワップを含まない値幅だけの数字です。つまりスワップ抜きでも木曜は強い。

② 有意性

符号ランダム化ブートストラップ、2万回。

対象n平均p値判定
全曜日947+116.09 pt0.0020有意
木曜のみ190+246.60 pt0.0024有意

どちらも通ります。n=190で平均+246.6は、偶然では説明しにくい水準です。

③ いつ死にかけたか

「死んだ」と言われる手法なので、半期に切って死亡時期を探しました。

半期回数合計平均勝率PF
2022H25+435+87.160.0%5.87
2023H126+5,116+196.873.1%14.12
2023H226+4,155+159.884.6%65.03
2024H126+4,108+158.076.9%3.60
2024H226+1,907+73.365.4%2.29
2025H126+9,011+346.680.8%2.70
2025H225+1,788+71.548.0%1.24
2026H125+18,178+727.156.0%2.06
2026H25+2,155+431.080.0%7.18

9半期すべてプラスです。一度も死んでいません。

ただ2025年後半が明確に弱い。勝率48.0%、PF 1.24まで落ちています。ここで見切った人は多いはずです。

そして2026年前半に+18,178と爆発しています。

つまり「死んだ」と言われていた時期は実在しますが、死んでいたのではなく、弱っていただけでした。

④ ストラテジーテスターで確認

Pythonの計算を信じないのがこのサイトの方針なので、MT5のストラテジーテスターで回しました。0.01ロット、USD口座1万ドル。

XAUUSD 木曜ロールオーバーのストラテジーテスターレポート

純益 502.05 ドル、プロフィットファクター 2.43、187取引、勝率 70.05%、最大ドローダウン 57.48 ドル(0.56%)、シャープレシオ 12.88。

Pythonの計算は $468.53 でした。MT5と一致しています。

**最大ドローダウン0.56%**というのは、私が今まで検証してきた中でも群を抜いて小さい数字です。1万ドルの口座で57ドルしか落ちていません。

さらにリアルティックでも確認しました。

2026年リアルティックのレポート

「ヒストリー品質: 100% リアルティック」で +216.78 ドル。M1 OHLCモデルの+217.06とほぼ完全に一致しました。

条件純益USDPF取引勝率最大DDSR
木曜のみ 全期間+502.052.4318770.05%0.56%12.88
全曜日 全期間+1,160.831.8973259.15%1.92%7.76
木曜のみ 2025+102.571.715164.71%0.57%10.86
木曜のみ 2026+217.062.273053.33%0.50%16.15
木曜のみ 2026 実ティック+216.782.273053.33%0.50%16.13

⑤ 木曜だけに絞るべきか

正直に書くと、合計額なら全曜日のほうが上です(+1,160.83 対 +502.05)。

でも中身が違います。

木曜のみ全曜日
純益+502.05+1,160.83
PF2.431.89
勝率70.05%59.15%
最大DD0.56%1.92%
シャープ12.887.76
取引187732

取引数を4分の1にして、額は半分以下、でもDDは3分の1、PFとシャープは大幅に上。

木曜だけに絞るのは「稼ぐため」ではなく**「削られないため」**の選択です。ロットを上げる余地を作りたいならこちら。回転数で稼ぎたいなら全曜日。

なお月曜だけはPF 0.90でマイナスなので、全曜日でやるなら月曜は外すのが自然です。ただし「良かった曜日だけ選ぶ」はこのサイトで何度も失敗している操作なので、月曜を外す判断は**「マイナスだから外す」ではなく「木曜が3日分スワップの日である」という理屈**で説明できる範囲にとどめるべきだと思っています。

⑥ EAとsetファイル

検証に使ったEAをソースごと置いておきます。

📦 GoldRollover_Thursday_v1.zip をダウンロード(約5KB)

ファイル中身
CostVol_TimeWindow.mq5時間窓EAのソース(依存は標準のTrade.mqhのみ)
CostVol_TimeWindow_GoldRollover.set木曜05:50→08:50の設定
README.txt導入手順・検証結果・曜日別の表

エントリー時刻と決済時刻、曜日を指定するだけの単純なEAです。時刻はJST基準で、サーバ時刻からの変換はEA内で処理しています。

⚠️ Exnessのサーバ時刻はGMT+0(夏時間なし)です。他社だとGMT+2/+3のことが多く、その場合ロールオーバー時刻がずれるのでEA内のオフセットを直す必要があります。私はここを一度EET/EESTと誤認して、時刻分析を2〜3時間ズラした前科があります。

⑦ 正直に書いておく弱点

**2026年前半が全体の39%です。**木曜の総額+46,853ポイントのうち、2026H1だけで+18,178。

2026年のゴールドは1月に5,513ドルを付けてから26%下げるという、値幅が異常に大きかった年です。同じ勝率でも1回あたりの額が膨らみます。

平時の期待値は2023〜2024の**+73〜+197ポイント/回**あたりで見ておくべきで、2026H1の+727を基準にすると必ず外します。

もうひとつ。**スプレッドが3,730ポイント(グロスの7.4%)**しか効いていません。これはExnessのXAUUSDが低スプレッドだからで、スプレッドの広い業者では成立しない可能性があります。

自分の環境で成立するかは、参加費(スプレッド÷ATR)を先に測ってください。この手法は3時間しか持たないので、コスト比率がそのまま効きます。

まとめ

  1. **死んでいませんでした。**木曜05:50→08:50 JSTロングは187取引で勝率70.05%、PF 2.43、p=0.0024
  2. **9半期すべてプラス。**一度も年間・半期でマイナスになっていない
  3. 2025年後半に弱った(勝率48%、PF 1.24)が、2026年前半に+18,178で復活
  4. **最大DD 0.56%。**1万ドルで57ドルしか落ちていない
  5. リアルティックとM1 OHLCが一致(+216.78 対 +217.06)

「もう死んだ」と言われている手法を、**言われているという理由だけで捨てていました。**測ったら生きていました。

有名で、単純で、みんなが知っている手法が生き残ることは普通にあります。死亡宣告は、誰かが測った結果ではなく、誰かが言い始めただけかもしれません。

私は今日それで1本拾いました。⏰


検証条件

  • データ: MT5(Exness)XAUUSDm 5分足 / 2022.12〜2026.08
  • コスト: バー単位の実測スプレッドを往復1回分控除(スワップは含まない)
  • MT5検証: 0.01ロット / USD口座10,000ドル / レバレッジ100倍
  • 2026年はリアルティック100%、それ以前は品質98%
  • 有意性: 符号ランダム化ブートストラップ 20,000回
  • 時刻はすべてJST。Exnessのサーバ時刻はGMT+0(夏時間なし)で、JST = サーバ + 9時間

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